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特集

黒耀石の産地として有名な長和町。そこで黒耀石体験ミュージアムの学芸員として働く大竹幸恵さんに、昔も今も人をつなぐ黒耀石の魅力を語っていただきました。

 

小学生の時に近所で拾った黒耀石。
今でも私の宝物です。

私は茨城県出身なんですが、小学校の時に歴史の授業で近所の畑に縄文土器を拾いに行ったんです。その時に長野県でしか取れないと学んだ黒耀石を拾ったんです。それがきっかけで長野県へのあこがれが膨らみ、長和町に移住してきました。今でもその黒耀石は私の宝物です。


黒耀石は昔も今も人をつないでいく。

黒耀石は天然のガラスなんですが、普段目にしている石と違ってきらきらと光っています。子供の頃は、なぜこんなにきらきら光る石がここにあるんだろうという不思議でいっぱいでした。黒耀石はとれる場所が限られているので、長和町でとれた黒耀石は石器の材料として全国に運ばれているんです。今ではその黒耀石を拾った子供たちがこの長和町に訪ねて来てくれるんです。昔も今も人をつないでいく、そんな魅力のある石だと思います。


本物の黒耀石に触れてほしい。

黒耀石体験ミュージアムでは本物の黒耀石に触れたり、それで石器を作ったりという体験ができますので、ぜひ本物に触れていただきたいです。長和町で採れる黒耀石もザクロ石もパワーストーンとして人気があるんですよ。邪気を払ってくれたり生きる力の源、そういった石が眠っている地域がこの長和町なので、ここに来ていただくだけでも元気が伝わると思います。


一つの資源をもとに
みんなが幸せになれる世界を訴えていきたい。

昔の人たちは貴重な黒耀石を独り占めするのではなく、みんなに分けてあげることで、一万年も続く平和な縄文時代を作りあげてきました。一つの資源をもとにみんなが幸せになれる世界。この小さな町から、世界平和を訴えていくという、グローバルな活動をしていきたいと思っています。

大竹幸恵 / 黒耀石体験ミュージアム学芸員

長和町教育委員会文化財係長、黒耀石体験ミュージアム学芸員。茨城県出身。子どもの頃に拾った黒耀石と藤森栄一著「土器と石器のはなし」がきっかけで考古学へ進む。長和町は黒耀石の産地として憧れの地で学生の頃より調査に参加。国史跡「星糞峠黒耀石原産地遺跡」で縄文時代の継続的な学術調査が続けられている。

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